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東京ベンチャーズ「軍艦行進曲」

当時エレキバンドはアマチュアを含めて星の数ほどあり、
その中のうまい人たちだけがプロデビュー出来たのだが
(この辺の構図は21世紀もあまり変わらないだろう)、
その中のひとつ。

唯一のレコードはコンパクト盤で4曲入り。1966年11月発売。

東京ベンチャーズ「軍艦行進曲」


演奏力自体はそれなりにあり、聴けるレベルなのだが問題
はプロデュースというかどうみても練習不足の曲をあてが
われて歌わされ感満載のレコードを出さざるを得なかった
レコード会社側にあるのかもしれない。
とにかく選曲もアナクロ(ただし昭和40年代前半は
軍歌や戦争関係の唄はまだ一般的だった)ならアレンジも
一昔すぎ、さらにヴォーカルもひと世代前の歌い方であり、
残された4曲ともあんまりな出来になってしまっているのが
残念。

表題曲「軍艦行進曲」はインストだがテケテケの多用しす
ぎで収拾がつかなくなっている状態がありあり。食傷という
言葉が良く似合うが謎の勢いだけはある。行進曲という
よりズンドコっぽいドラムも落ち着きのなさが目立つ曲。

A面2曲目「あゝ紅の血は燃ゆる」はどこか乗り切れない
演歌調のヴォーカルでうーんとなるが、イントロの琴の音を
なぞったエレキはおもしろい解釈。ハミングがなんか合って
ないような気がする。

B面1曲目「戦友」は本来悲惨な歌詞と悲しいメロディの
はずなのだが歌詞はもちろんないインスト版でしかも
これもテケテケ過剰の演奏で悲壮さなど薬にしたくても
できないレベル。終盤に向かって盛り上がっていく
ので本来の「軍歌」としての解釈なのかもしれない。

B面2曲目「九段の母」はヴォーカル入りだが、このヴォー
カルがのぺっとした歌い方に無理にこぶしを載せているよ
うで、なにかお風呂場で鼻歌まじりで唸っているような感じ。
そしてこれもバックはテケテケ過剰のエレキ演奏。

67年11月なのでまだファズはあまり一般的でなく素の音で
勝負しており、これを駄作ととるか傑作ととるかで日本の
エレキに対する態度がわかる(かもしれない)。


このバンド、GS時代を迎えると「シルビー・フォックス」と
改名して「風がさらった恋人」で再デビューとなるが、
コンセプトは東京ベンチャーズ時代と変わらず、テケテケ
多用のエレキ歌謡を踏襲していく。
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ダイナマイツ「恋は?」

「真夏の夜の動物園」にづづくダイナマイツの4枚目のシングル盤で
1968年9月リリース。
初めての瀬川洋の作詞作曲。

ダイナマイツ「恋は?」


ダイナマイツの一連の曲の特徴として、バンドの音で押し通せば
いいのに不必要にオーケストレーションしてしまうというのがあり、
この曲もその範疇に入るもの。 トランペットは日野皓正を起用している
とのこと。
楽曲自体はファズが結構バリバリに効いていて蓮っ葉なヴォーカル
といいガレージ感覚があるのだが上記のようにとにかく管弦楽
がうるさくて完成度が低くなってしまっているように感じるのが残念。

B面も瀬川作詞作曲の「世界じゅうにほほえみを」で、70年代に
なって彼が好む「ピエロを主人公にした楽曲」の嚆矢。こちらは
イントロその他にストリングスを使用しているが基本はバンドの
音主体になっている。
スローバラードだが味のある歌詞が歌われる。2000年に死去した
元ボ・ガンボスの「どんと」がカバーがしており、こちらも雰囲気
が良い。
右で聞けます。 https://youtu.be/L4f_p540t9E

ほとんどヒットはせず、次のラストシングル「バラと悪魔」を
迎えることになる。

クーガーズ「好きなんだ」

キルトスカートで有名なクーガーズの3枚目のシングル盤。
1968年2月発売なのでGSが絶頂期に入ろうというころのリリース。

クーガーズ「好きなんだ」


彼らのサウンドの特徴として原初的なバンドの音をそれなりに
ダイナミックに演奏し、そこにややぬっぺりした歌謡風のヴォーカルが
被さるというものがあるのだが、そのイメージに近い曲。

「好きなんだ」の方はダイナミズムあふれた演奏と出だしのシャウト、
そしてその後の例のぬめっとした出光のヴォーカルの明暗が激しい。
作詞作曲が倉光薫で彼ら自身のオリジナルでおそらくジャズ喫茶等の
ライブ活動では演奏していたナンバーかと思われる。間奏のギター
ソロも良く出来ている。ガレージ感覚の強い曲で売れてもおかしく
なかったのではないかと思われるが、まあクラウンレコードでは
どうしようもなかったのかもしれない。


B面の「J&A」は歌詞が七五調ではなく七四調なので語尾がぬるぬると
伸びて行くのが特徴の曲。前述のように演奏は割とガレージぽいの
だがどこかクールな感じ。彼ら本人の演奏なのかどうなのか
いまひとつ判別がつかない。歌詞の内容自体はいかにも
昭和元禄的なもので、乙女チェックではあるのだがあまりにも
ほとんどイメージだけで造られており中身ほとんどナッシング。

結局GS全盛期であるにもかかわらずほとんど売れず、その後
ドラムの土志田が脱退するなどしてメンバー変更が行われ、
ラストシングル「青い太陽」がリリースされる。

バニーズ「北風」

バニーズの21枚目でラストシングル。1971年10月発売。

バニーズ「北風」


この辺になると「元GS」という名乗りは名ばかりで世間もGSからは
とうに遠ざかり、彼らも単にソフトロックのコーラス&バンドとして
活動していたようだ。

楽曲はウエスタンの名曲である「北風」の日本語カバー。
メンバーのバンド演奏だけでやれば良いものをブラスを盛大に
被せてしまっているためになんだか歌謡ショーみたいな雰囲気を
感じてしまう。朗々たるヴォーカルの他、本来の売りであるコーラスは
比較的聴くことができるのだが、選曲もあって時計の針が10年位
巻き戻った感じ。あんまりダイナミズムみたいなものを感じない。

B面「アイ・ビリーヴ」はファーストアルバム「バニーズ誕生」
に入っていたインスト曲(カバー曲)に続いて2度目のカバーで
こちらはコーラスというよりアカペラ曲。バンドの音はまったく
なく、結局どうする方向に行こうとしていたのか良くわからない
曲になってしまった。当時ソフトロックとかコーラス曲が受けて
いたので、もともとの東芝時代のバニーズの方向性にマッチして
いたので取り上げた、というものかもしれない。

結局この曲もほとんど売れず、翌年には「荻野達也とフーリン
カザン」という名前になってメンバーも一部変更、しばらくは
存続したがレコードはリリースされていたのかどうか不明
(プロモ盤があることは確認)。

フローラル「さまよう船」

フローラルの2枚目のシングル盤で1968年9月発売。
ただしインディーズからピンキーチックスのバックバンド扱いで
「恋のかれ葉」を演奏しているので
3枚目とも取れるし、ソノシートも含めれば4枚目になる。

フローラル「さまよう船」


フローラルのメジャー音源の4曲の中ではもっともビート系の
サウンドで、いろいろな洋楽の影響が見て取れる。
2枚目ということでレコード会社側の売れ線志向を取り入れた
ものなのかもしれない。

サックスやストリングスが入っているがそれほど違和感のない
使い方で、バックで弾かれるフローラルに特徴的なオルガン
(柳田博義のものだろう)が印象的。
デビュー盤「涙は花びら」に続いてピクチャーレコードで、サイケ
デリック(GS的な意味で)を体現したプロデュース。

B面の「愛のメモリー」は黒沢進氏指摘のとおりLovin' Spoonfulの
You Didn't Have to be so niceにメロディラインがほぼそっくり
の曲でもはやここまでくるとインスパイヤという域を超えている
だろう。
しかし作曲者はメンバーではなく村井邦彦である。

この曲もそれほど売れたとは言い難く、まもなくメンバー間で
音楽の方向性で食い違いが多くなり、1969年になると小坂、柳田、
菊池の3人を残して細野晴臣・松本零(松本隆)を加入させて
「エイプリル・フール」と改名、やがて「はっぴいえんど」に
発展していく。
このあたりからの経緯はニッポンのロック黎明史みたいな本などに
必ずと言っていいほど取り上げられているし研究されていること
なので割愛。
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